東亜医学協会会員店 |
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夜尿症 |
生活指導、家庭での訓練がかなりのウエイトをしめます。
「起こさず、あせらず、怒らず」をモットーに、
温かく見守りながらゆっくりと改善していくことが大切です。
夜尿対策として、眠っている子供を起こしたりしますが、
眠りのリズムが中断され、尿量を調節する坑利尿ホルモンの分泌が止まるため、
尿量がかえって増えてしまうということになります。
また、無理やり排尿させるとと、膀胱に尿をためる力もつきません。
無理に起こしたりすることは、しないほうがいいのではないかと思われます。 |
原因 |
体内で尿量を調節するリズムが狂ったり、
膀胱に尿を十分に 溜める事ができずに起こることが多いです。
また、もともとは器質的な問題があったタイプでも
体力がつき本来なら“おねしょ”から開放されるべきなのです。
ところが、母親が神経質で、子供に影響してしまう。
たとえば、 この子にはなぜ出来ないのか、
下の妹はちゃんと人並みなのに・・・とか、
どうしても人との比較、兄弟との比較をするようになり、
子供の扱い方に問題があり 本人が萎縮してしまう場合があります。 |
ここが違う漢方治療 |
夜尿症は命にかかわるようなものではないとはいえ、
非常に親の苦痛を伴う病気です。
この意味のない比較だけはやめなくてはなりません。
子供とはいえ、人格もあり、自尊心もあります。
家族はそれを黙って包み込んでやることが大事だと思います。
器質的な問題がある場合は、
一晩でも数回も漏らすものや、週に一回程度のもの、
その量的にも少量のもの、大量のものと具体的に伺って
その患者さんの証を知ることで、
生体にそなわった健康を維持しようという力を
最善の方法で引き出していきます。
器質的に、改善されているにもかかわらず、おねしょをする。
これこそ漢方の得意分野 “気”を上げて
生体にそなわった健康を維持しようという力を現してくれます。
焦らずに根気よく治すことが大切です。
漢方薬が効いてくると、一晩の尿の量が減ってくる、
漏らさない日が増えてくるなど反応が現れてきます。
それで、本人に自信がついてくれば、
薬の効き方もさらによくなってきます。 |
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